ナガオ薬局 健康情報
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Vol.54『目の若さを保つには その2』

2006.1

老眼以降、目の加齢病が増える

 個人差はありますが、老眼が進んで数年後に「視野に見えない部分がある」「ゆがんで見える」「かすんで見える」という症状が出ることがあります。そして白内障や緑内障、黄斑変性症などの加齢性眼疾患が見られるようになります。
 白内障は人口水晶体移植によって視力回復が可能です。しかし、緑内障や黄斑変性症は最悪のケースでは視力を失うこともあります。
老眼以降、目の加齢病が増える
白内障
 水晶体がにごった状態で、かすむ・まぶしい・部分的に見えないなどの症状を伴います。60〜70代では、ほぼすべての人に現われています。水晶体は生きているレンズで、エネルギーとなる栄養素(ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ブドウ糖など)を「房水」から得ています。使い終わった栄養は老廃物として房水に持ち去ってもらいます。新鮮な房水を生産し、水晶体が受け取るためには、日常的に目の部品をよく動かす必要があります。
緑内障
 これというはっきりとした原因がないのに視神経が障害され、視野が欠けたり、狭くなったりする病気です。現在、40歳以上の17人に1人が罹っているとされており、大部分が少しずつ年月をかけて進む慢性タイプです。視神経の障害は「その眼にとって高い眼圧」が関与していると考えられています。眼圧が上昇する原因は、房水の生産→眼内への流入から排出までの房水循環の過程で問題があり、房水が眼内に貯まることにあります。
 慢性タイプの緑内障は初期には自覚症状がありません。そして「視野が狭い」などの自覚症状が出た時は、もう元の見え方には戻すことが出来ないため、40歳以降は定期的な眼検診が必要です。
黄斑変性症
 網膜の中心にあたる黄斑部が、明らかな原因もなく障害されるものです。「物がゆがんで見える」「物が小さく見える」「真ん中の部分だけが真っ暗」という症状を伴います。現在、主に高齢者の100人に1人以上の割合で発祥しています。黄斑部の網膜色素上皮細胞に老廃物の蓄積が起こったり、萎縮が起こったりするのがこの病気の始まりです。
 やがて視細胞が死んだり新生血管が進入して大きく破壊されたりします。黄斑変性症においても、毛様体の血流低下ひいては脈絡膜の血流低下が引き金になり、網膜上皮細胞の萎縮などが誘発される可能性があります。

老眼予防

 治すことが難しい加齢性眼疾患を防ぐには、まず老眼を予防して遅らせ、進行させないことが重要です。

  1. 「近くを見る」「遠くを見る」を交互に繰り返し、眼の部品である「毛様筋」と「水晶体」をよく動かすこと
  2. 老眼になっても、出来る限り「毛様筋」を動かすようにすること

 この2点を日常習慣として取り入れることが、目の生涯にわたる健康維持につながることになります。
次月に続く
*月刊ヘルシートークより抜粋

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