ナガオ薬局 健康情報
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Vol.31『インフルエンザについて』

2004.2

普通風邪?インフルエンザ?

 全身の倦怠感と高熱が特徴のインフルエンザ、患者数は年によって変動しますが平均で年間50〜100万人の人がかかっています。普通風邪との違いを見てみましょう。
インフルエンザ 風邪
病原体 インフルエンザウイルス ライノウイルス、アデノウイルス、コロナウイルス、マイコプラズマ、細菌、他
感染ルート 飛沫感染(空気感染に近い、強い感染力) 飛沫感染(接触感染に近い)
主な症状 38〜40度の高熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・関節痛等の全身症状 37〜38度の熱・鼻水・咳・喉の痛み、くしゃみ等
インフルエンザの種類
インフルエンザ A型、B型、C型の3種類あり、最近の流行はA香港型、Aソ連型、B型の混在です。中でもA型は世界的に流行しやすい上、形を変えるという性質を持っています。インフルエンザウイルスの表面は、2種類のトゲのような突起で覆われています。1つは「ヘムアグルチニン=HA蛋白」でウイルスが喉や気道粘膜の細胞に侵入するのに必要なトゲ、もう1つは「ノイラミニダーゼ=NA蛋白」でウイルスが別の細胞に広がる為に必要なトゲです。
 ウイルスは人の気道等の粘膜に張り付いて侵入し、細胞に寄生することによって繁殖するという病原体なのです。
感染ルート
 インフルエンザ感染者のくしゃみ・咳で空気中に撒き散らされた飛沫によって感染します。その感染力は普通風邪よりもとても強く、大流行につながります。
 インフルエンザの潜伏期間は1〜2日と非常に短く、すぐに発症します。1人の感染者がくしゃみや咳をすることで、閉め切った室内にウイルスがあっという間に飛び散り、新たな感染者が生まれます。
気候
 インフルエンザウイルスは温度20度前後、湿度20%前後という冬の気候が最も適した環境なのです。一方で人間は寒さで喉の粘膜が乾燥するため線毛の動きが鈍くなり、ウイルスが侵入しやすくなっています。
変化するウイルス
 風疹等のウイルスに感染した場合、人体に抗体が出来て次回からは感染症状を出さなくなります。しかしインフルエンザは、いったん抗体が出来ても2〜3年で抗体の働きが悪くなってきます。
 また、インフルエンザウイルスは遺伝子の変異で抗原性が年々少しずつ変化しています。そして何十年に1度は大きな変異が起きています。変化するウイルスに人体の免疫が追いつけないというわけです。
早期治療
インフルエンザ 従来は普通風邪と同様、解熱剤や咳止め等が処方されていましたが、これはインフルエンザウイルスを根治する治療ではありません。ただ症状を抑える「対症療法」でした。現在はインフルエンザウイルスに直接作用する抗ウイルス薬が処方されるようになってきています。
 抗ウイルス薬を服用することにより、体内の感染ウイルス量が減少し、長期間高熱に苦しむこともなく合併症の危険も減少します。
受診は早いほど効果的ですから、疑われる症状があればすぐに病院に行きましょう。

予防する
インフルエンザ インフルエンザワクチンを接種することがイチバンです。100%防ぐことはできませんが、70〜80%はかからずにすむ、又はかかっても軽症ですんでいます。ワクチンを接種してから2週間程経過してから抗体価があがります。なるべく早めに接種しましょう。
 また、人ごみに出るときにはマスクをして、体内にウイルスを入れないようにしましょう。外から帰ったらうがい、手洗いをして、ウイルスを洗い流しましょう。
 バランスのよい食事を心がけ、睡眠を十分にとり、室内湿度を60%以上に保ちましょう。
*月刊ヘルシートークより抜粋

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