ナガオ薬局 健康情報
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Vol.29『解熱鎮痛薬』

2003.12

痛みは体の防御反応

解熱鎮痛薬 頭痛などの痛み自体は、体の防御反応のひとつであり、むやみに抑えることは好ましくありませんが、やむを得ない場合は「解熱鎮痛薬」を飲むことも必要です。解熱鎮痛薬はあくまで症状を一時的に和らげる対処療法です。服用しても症状が改善しない場合は早めに病院にかかりましょう。また、胃腸の弱い人は、粘膜保護薬を含むタイプか、胃薬を併用する方法があります。

 大部分の市販痛み止め薬は、解熱作用(熱を下げる)と抗炎症作用(炎症を抑える)等の働きがあります。体内で炎症が起こると痛みを発生する物質が生成され、その結果疼痛や発熱が起こります。解熱鎮痛薬は痛みを発生する物質の生成を抑えてくれる薬です。

解熱鎮痛薬について
  市販の解熱鎮痛薬は非ピリン系、ピリン系、その他の3つに大きく分けられます。
ピリン系
 イソプロピルアンチピリンが使われています。解熱鎮痛効果が強いものの「ピリン疹」が起こる危険性があるため、アレルギー体質の人は使用の際に注意が必要です。
非ピリン系
 現在市販されている解熱鎮痛薬の主流となっているものです。風邪薬の主成分としても使用されています。非ピリン系の中でもサリチル酸系(アスピリン、サリチルアミド、エテンザミド等)、アニリン系(アセトアミノフェン等)、プロピオン酸系(イブプロフェン等)に大別されます。イブプロフェンは、病院でも処方されている薬剤です。
その他
 その他の解熱鎮痛薬としては、カフェイン類(カフェイン、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン)、尿素類(ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピル尿素)、生薬(地竜、桂皮)等があります。カフェイン類は、カフェインの中枢興奮作用が鎮痛効果を示すため使用されています。特に風邪薬に配合される事が多い薬剤です。
 尿素類は、催眠鎮静薬といわれ、緊張やストレスから起こる頭痛や肩こりに用いることがあります。生薬には、解熱鎮痛薬としてはあまり多くの製剤はありませんが、風邪薬として葛根湯などに使用されています。
使用上の注意
風邪薬と一緒に飲まないこと
 風邪薬(特に総合感冒薬)は、解熱鎮痛薬が主成分になっている薬がほとんどです。解熱鎮痛薬と一緒に飲むと、同じ作用の薬を多く飲むことになるため副作用の危険性があります。
 片頭痛を抑えるために風邪薬を飲むと、頭痛以外の風邪の症状に効く成分が含まれているので、異常がない喉や鼻に対する薬を飲む事になるのでやめましょう。
適量を守ること
 解熱鎮痛薬は、多く飲むと効果が高まるものではありません。胃腸障害につながりますのでやめましょう。
解熱鎮痛薬
解熱鎮痛薬
子供には子供用
 大人用の薬の分量を半分にして飲ませる、といったことはやめましょう。大人用の解熱鎮痛薬の中にはアスピリンを含んでいる製品があります。このアスピリンはインフルエンザや水痘にかかっている子供に対して、重篤な嘔吐や昏睡等の症状を起こす危険性があります。
長期間飲まないこと
 風邪薬も解熱鎮痛薬も、飲むのは一時的にしましょう。頭痛の際に同じ薬を頻回に使用すると、「薬剤誘発性頭痛」の危険性があります。単なる頭痛ではなく、生命の危険が高いクモ膜下出血や脳梗塞の前ぶれである可能性もあります。2〜3日薬を飲んでいても痛みが治まらないときは、病院に行くようにしましょう。
*月刊ヘルシートークより抜粋

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